きらきら
きらきら
街角のイルミネーションが輝いている。
きらきら
きらきら
まるで夢の世界みたいに。
もうすぐクリスマスが終わると思ったら
何故か涙が出そうだった。
淋しくなったから手を引いた。
「なんだよ」
「いえなんでもないです」
あなたともっといたいのだと言ったら。
笑うでしょうか?それとも呆れるでしょうか?
ごめんなさいでもあなたを思う気持ちに際限なんて無いんです。
出来るなら365日24時間ずっと一緒にいたいんです。
クリスマスという特別な日を一緒に過ごせただけでも
もう一生でいちばん幸せだ!とさっきは思ったのに。
次の瞬間にはもう更に上の幸せを探してしまう。
それは不幸せなことでしょうか?それとも幸せなことでしょうか?
僕は出来れば幸せだと思いたいのです。
「あなたとならもっと幸せになれる気がするから」
そのせいだと思いたいんです。
「この飾りも明日にはなくなるのか?」
「そこまで早急に処理するものでしょうか」
「有り得ない話じゃない」
目を伏せる彼。
大人になりきれない淋しげな少年の目で人口の輝きを見つめる。
時折後ろを通り過ぎていく人たち。
立ち止まった僕ら。
人通りは少ない。
「行くか」
「はい」
少し足早に歩く彼。後ろを付いていく僕。
いやだな。
終わりたくないな。
子供のような思考で街を進む。
「あ、ヤドリギ」
急に立ち止まったかと思えば一軒の店先を指差してこちらを振り向く。
「珍しいな」
微笑む顔が可愛い。
「なんですか?」
「・・・知らないのか?」
見覚えの無い装飾に心当たりは無い。
白い飾りドアに下がっているのは赤い実の付いた柊でもなければ、
スノーマンの電飾でもなかった。
そうか日本では有名じゃないもんな、なんて呟く声が聞こえた。
「古泉、こい」
彼が逡巡する顔をして辺りを見回した後、その飾りの下に僕を呼ぶ。
何故かそらされている目線がちょっともどかしい。
「これがどうかしましたか?」
「目を開けずに少し待て」
訳もわからず、でも彼の言うことだからと目を閉じる。
肩に彼の手が乗せられる重み、横にいた気配がふわりと動いた。
「今の・・・」
目を開けて頬を押さえる。
微かな望みと予測は彼のばつの悪そうな表情に決定付けられた。
「クリスマスの日にヤドリギの下にいる奴にはな、キスしてもいいんだよ」
そんな恥ずかしそうに、可愛い顔で言わないでください。
どうしたらいいかわからないじゃないですか。
恥ずかしさが極限に達したのか、逃げようとする彼の腕を引く。
でもそれはもう淋しいからじゃない。
「ありがとうございます」
可愛い恋人にお礼を言うために。
そして振り向いたあなたに僕からのキスを贈るために。
END
07.12.25
Happy Holidays!!
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