全くほんとうに手に負えんなこの野郎
気がついたら眠っていたらしい。
目の前のTV画面はDVDの再生をとっくに終え、停止画面を表示している。
やわらかなソファ―から起き上がろうとして横のヤツも寝ていることに気付いた。
すやすやという擬音をつけたくなる程気持ち良さそうに眠っている古泉を起こすのは忍びない。
しかしこのままでは風邪を引いてしまうだろうし、古泉の家に来て早速DVDを見始めたので少々腹も減ってきた。
休みの日とは言えDVD2本連続はきつかっただろうか。(念の為言っておくがAVではないぞ、普通の映画だ)
「ほら古泉、起きろ」
軽く肩を揺すってやる。
「ん〜・・・」
しかし古泉は一向に起きそうにない。嫌そうに眉を顰めるだけで目を開けもしなかった。
そうなると俺もなんとかしてこいつを起こしてやろうと少々躍起になる。
「起きろって。お前も腹減っただろ。それに風邪引くぞ」
「キョンくん・・・?」
ゆっくりと目を開けぼーっと俺の顔を捉える。
やっと起きやがったかと思ったが、古泉の顔をぺしぺし叩いていた手がそっと握られた。
「どうした」
眉根を寄せ仔犬の様な目で俺を覗き込んで言う。
「キョンくんもいっしょに寝ましょう・・・?」
「なっ・・・!!」
言葉も無く動揺する俺を見てへにゃりと笑った古泉は、そのまま元の姿勢で寝入ってしまった。
俺は
「(この天然め・・・!!)」
と古泉を睨みつけながら悩まされることになる。
とりあえずの問題は、握られたままの手をどうするかってことからだ。
END
08.9.22
加筆修正09.1.23
なんだか、女たらしに引っ掛かった気分ってこんなだろうか。
(満更でもない自分が歯痒い)
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