18禁です。最後までいってないけど鬼畜攻め。
縛り・言葉攻め・無理やり
駄目な方は即効ブラウザバックプリーズ。

































闇に哂うような









闇の中で、自分の荒い息遣いだけが聞こえた。


逃げなくては、逃げなくては、早く。
それだけがだんだんと頭を占めていく。

頬にシーツの感触。時間の経過のわからない部屋。痛くなってきた腕。上がる息。



「古泉っ・・・」


思わず名前を呼んだ。しかし本人がいないからこそでた言葉だろう。
いくら腕を動かしても、それを戒める縄が食い込むだけだった。
後ろ手に手首が反対の腕の肘に重なるように組まされ。さらに胸にまで縄を巻くことで固定されている。
他にもどこかを縛られているのだろう。体を起こすことがまるで出来ない。

・・・目を覚ましたときには、この状態だった。悔しいがいい加減気力が尽きそうだ。



なんで、なんで、こんなことに。








「・・・目を覚ましましたか?」


喉の渇きを感じてきた頃ドアが音もなく空き古泉が入ってきた。
扉の横のパネルで照明をいじったのだろう、薄暗い明かりがつけられたせいでぼんやりとそのにやけ顔が見えた。
そのまま己の体になんとなく目を向けたことを、俺は後悔することとなる。
わかってはいたけど情けなすぎる格好だ。
衣服・・・制服のシャツとズボンこそ脱がされていないものの腕は後ろ手に組まされて固定され、
シャツに食い込むように麻縄が巻かれている。

何故体が起こせないのかと不思議だったがなんのことはない。
右腕に一本余計に縄が通され、その縄がパイプベッドのベッドヘッドに括りつけられていた。


「いい格好ですね」


嬉しそうに笑うな変態。そして俺を解放しろ。訴えるぞ。
正直精一杯の強がりだ。しかも古泉は俺を小馬鹿にするような表情で見下すだけ。

「訴える?出来るんですか?友人の家で縛られ、ベッドに固定され、性的恥辱を受けたと?」

古泉が屈みこみ、ベッドに膝をつく。大きな手を俺の右頬に押し付けられ無理矢理視線を合わされた。


「そんな恥ずかしいことをあなたは誰に言うんですか?」


かっと顔に血が上るのを感じた。それが恥ずかしさから来たのか怒りから来たのかはわからなかったが、俺は古泉の目に見つめられるのが怖かった。

「せっ・・・的、ち、恥辱ってなんだ」

歯を食いしばり先程の聞き捨てなら無い言葉を拾う。
何かしなければ。わからない、でもこのままでは何かが折れてしまう気がした。

「あぁ・・・僕がこんな状況を見逃すと思いますか?」

こんなに美味しい状況なのに。目の前のご馳走を見逃すほど、紳士ではないのですよ。

・・・なんて嫌な響きだろうな。
馬鹿なことを言うな。ご馳走ってなんだ、ご馳走って。しかしこの“初めてではない状況”に、その答えは見えていた。
ただ口に出したくなくて、俺は抵抗を続ける。まるでそれしか知らないように。
とりあえずは目の前の体を退かそうと自由な足をめちゃくちゃに動かそうとした。

「痛いですよ」
「そりゃそうだろうなっ・・・」

当たるようにしたのだから。

「いい子にしてください。でないともっと乱暴にしなくてはいけなくなります」

その言葉に体が反射的に怯える。
そして固まった隙に唯一自由だった足を両手で押さえつけられた。

「縄は腕だけで十分でしょう?」

腕だって当然縛られたくは無い。というか、まだこんなものを持っているというのか?
正直ひくぞ。一高校生の趣味ではない、間違いなく。



「解け、腕」
「だってこうでもしないと素直になってくれないですし」

両手で押さえつけていた足に跨いで座られ、古泉の指が上半身を撫でた。恐怖から体がひくりと震え、自分がすっかり逃げ腰であることがわかる。

白い指がゆっくりとシャツの合わせ目をなぞる―それだけのことなのに体の奥から何かが湧き上がるのだ。
ジワリと、まるで水が染み出すように。それは決して強い感覚では無いのに、一度感じたらもう止めることが出来ない。
・・・知っている、俺はこの感覚を。なんども責め苦のように味合わされた。


「嬉しかったんですよ・・・?あなたがわざわざ、僕を心配して、家に来てくれるなんて」

縄がくいと数センチ押し上げられ、ボタンを一つ二つと外された。ああなんでこいつはこんな優男風のくせにびくともしないんだろう。
腕も、足も、ほとんど動かせずまるで囚われたようだ。

「病欠かと、思ったんだけどなっ」
「睨まないでくださいよ。あなたにもう口を利かない、二人っきりにもならないなんて言われて僕も傷ついたんです」
「当然だ」

数日前の、俺が何度目かわからん自分の流されやすさに心底嘆きたくなった時。
もう流されてたまるもんか、俺にだって権利があるだとかなんとか喚いて古泉の前から逃げ帰ったのだった。
その前に何があったのかは聞いてくれるな。頼むから。

「最初は、機関の用事だったのです。でも、少しは様子を見てみようと思いまして」

シャツを左右に開きそのまま肌をなぞり続ける指先。その指が俺の乳首に触れきゅっと摘み上げた。

「っ・・・!!」
「ふふっ好きですよ、その顔。・・・・・・さっきのは詭弁です」
「あっ・・・・・・くっ、あ」

そのまま捏ねるかのように刺激され声が漏れた。ちりちりとした痛みが、神経を壊していくようだ。

「あなたは誰とでも仲良くしますから。あの言葉の後にそんな姿を見せられたら何をするかさすがにわかりません」

「いっ・・・!」
「おや?」

敷かれた足に体重がかけられ骨に痛みがきた。その声に古泉はわざとらしく反応をする。

「お気に召しませんか?」
「嫌に決まってんだろ!」
「痛いのが嫌?どの口がそんなことを言うんです?」


なんだこいつは。世で言う鬼畜ってやつか?意地悪そうな笑みが似合うこった。
そんなん俺に使わないでもっと有効活用しろ、犯罪にならない程度で。そして俺をその鬼畜ワールドに巻き込むんじゃない!



「では快楽をお望みですか」
「おいこら自分の都合だけで進めるな」
「好きですよね、気持ちいいの。特に恥ずかしいのが」


ベルトに手をかけられ反射的に身をよじらせた。しかし、やはり逃げることなど出来ない。

「認めないのですか?」
「人を変態にすんなっ・・・あっ」

胸にあった手がつねり上げる動作に変化して体に衝撃が走る。
右手で片方の乳首、左手は服越しに前を撫で上げ、放っとかれていた乳首さえ舌で舐られる。

「快楽も嫌いなんでしょう?なんで声を上げるんです?」
「あ・・・いやだっ・・・それ、やめ」

体中を弄られもう頭がぐしゃぐしゃだ。まともな判断が出来ない。

「そんなことをいうあなたが、男に辱められ感じるわけないですよねぇ。もし感じてたらとんでもない淫売だ」

言葉一つ一つだって兵器並みの破壊力なのに、更にいやらしく舌が出す水音に、もう耳まで支配される。
言葉の合間に吹きかかる息にまで体が震えた。

「違っ、俺は、くっ、・・・ああっ!」

体の向きを変えそのしつこい愛撫から逃れようとした。でも乳首に歯を立てられ、体の力が抜ける。


「それだけの抵抗ですか?」

・・・嫌な笑顔だな、本当に。俺はこんなに必死なのに。思わず睨みつけても、こいつにはきかないらしい。

「わかっていないですね・・・そんな顔するから抑えがきかなくなるんです」
「なにが、っ、だっ。はっ、あっ、ああ」

嫌になる自分の声。前と胸を同じリズムで刺激され目を開けていられず、気がつけばズボンを下着もろとも放り出されていた。
ついでに言えば古泉はシャツの襟すら乱れていない。
畜生、と思ったがそれさえ声に出せない。口から出るのは途切れ途切れの抵抗の声、見えるのは古泉だけ。


「もっと恥ずかしくさせてあげますから、好きなだけ感じてください」


右腕とベッドヘッドを繋いでいたロープのみ解かれ、体を起こされる。
前を弄られ続けている状態と思考を掻き回された頭ではもうそこから逃げることさえうかばず示されるまま前に視線をやる。


「っっ・・・!!」
「どうですか?」


壁に掛けられた鏡に、俺と古泉が映っていた。


腕を拘束され、服を乱し、体に古泉の手を絡められた自分が目を見開いている。


「目を逸らさないでください」

鏡の中の古泉の表情さえ、見れない。なんで俺は、こんな、こんな・・・!

「気持ちいいでしょう?」

前を弄る手が再開された。目を瞑らないでくださいねなんてわざわざ念を押され、
もう恥ずかしさと情けなさとそれと認めたくない何かで、俺はおかしくなっちまったんだ。
目なんか、つぶればいいのに。なのに。

「ふ、ふあ、あっ、あっ・・・!!」

急速に追い上げられ無理矢理熱を解放させられ、体から完全に力が抜けた。
快感に頭がぼうっとして視界が生理的な涙でにじむ。






「まだ逃げたいんですか?」
古泉が嬉しそうに口の端をあげるのを、俺はぼんやりと見ていた。








end

もうわからない ここに君がいるということそれ以外は何も










07.9.29
加筆修正 07.10.2

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