何 故 涙 が こ ぼ れ る ん だ ろ う
L が 死んだ。
これで僕を邪魔するものはいなくなる。
新世界の神になるための障害は全て無くなったと言ってもいいだろう。
そうなるように仕向けたのは僕。
Lを殺したのは僕。
なのに なのに
“月くんは私の初めての友達ですから”
“月くんの傍が一番いいですね”
“月くんが笑ってくれるなら、私は何でも出来るんですよ”
奴は何を思いながら死んでいったんだろう。
僕を死ぬ瞬間まで見つめて 何を思っていたんだろう。
憎しみを抱きながら 最期の瞬間 死んでいったのだろうか。
・・・それだっていい。
Lを 殺したのは 僕だ
でも あんな言葉たちだけ残していって。
最後に2人きりになったとき別れ際にLはなんて言っていたっけ?
・・・・・・・部屋を出ようとした僕の腕をいきなり掴んで。
僕に口づけて 驚いて何も言わない僕を抱きしめて肩に顔を埋めるように。
“愛していますよ、月くん”
「・・・はは。なんだこれ」
頬を伝う熱い感触に嘲笑がこぼれた。
なんで僕は泣いているんだ?
何を 何故 何のために泣いているんだ?
「馬鹿な生き物だな、人間って・・・」
涙をそのままにして 心に焼きついたたった一人の人間を思う。
きっと最後の口付けは 僕に呪いでも残していったのだろう。
だからこれは消えない。
Lが残した言葉も 面影も 。
そして僕の想いも。
消そうとしても消すことは叶わずきっと僕を苦しめる。
なんて苦しく そして甘美な呪いだろう。
Lは消えない こうして僕の中に。
涙がまた一筋、 こぼれた
end
05.2.21
そうして壊れてしまうなら 最期は君の元に辿り着きたい
行間調節 06.4.15
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